カメラにおける『焦点距離』についてわかりやすく解説をしました。焦点距離ごとの実例比較も行ったのでカメラやレンズを購入する際の参考にぜひ!
焦点距離とは
カメラのレンズにはそれぞれ24mmや50mmなどの数値があります。これらを「焦点距離」と呼び、その数値によって写真や動画の「写る範囲」が変わります。
焦点距離が短いほど、広い範囲を写すことができる広角レンズになります。逆に焦点距離が長いほど、狭い範囲を拡大して写すことができる望遠レンズになります。
焦点距離※ | カテゴリー (定義はない) | 被写体 (筆者イメージ) |
---|---|---|
〜24mm | 超広角レンズ | 壮大な景色、自撮り |
24〜35mm | 広角レンズ | 自撮り、街中スナップ |
35〜60mm | 標準レンズ | 街中スナップ、ポートレート |
60〜135mm | 中望遠レンズ | ポートレート |
135mm〜 | 望遠レンズ | 野生動物、月 |
焦点距離の違いを実例で比較!
焦点距離が変わることでどのように変わるのかどのようの違いによる写真の写り方の違いについて、2つの方法で比較をしました。
同じ場所で焦点距離を変えて撮影
焦点距離16mm
焦点距離20mm
焦点距離24mm
焦点距離28mm
焦点距離35mm
焦点距離50mm
焦点距離75mm
焦点距離100mm
焦点距離135mm
焦点距離200mm
焦点距離300mm
1つ目の比較方法は「カメラの位置を固定して焦点距離を変えると写り方がどのように変わるのか」です。
上の写真は同じ場所から複数の焦点距離を使って被写体(東京駅丸の内駅舎)を撮っています。焦点距離が短いほど広い範囲を写すことができ、焦点距離が長いほど遠くのものを大きく写すことができます。
ちなみに撮影位置から東京駅丸の内駅舎までの距離はおおよそ360mです。そんなに離れていても300mmのレンズだと東京駅がこんだけ大きく写るから感動しちゃいます!
被写体が同じサイズになるように場所を変えて撮影
焦点距離:16mm
焦点距離:20mm
焦点距離:24mm
焦点距離:28mm
焦点距離:35mm
焦点距離:50mm
焦点距離:75mm
焦点距離:100mm
焦点距離:135mm
焦点距離:200mm
焦点距離:300mm
2つ目の比較方法は「被写体が同じサイズに写るように、焦点距離毎に被写体との距離を変えると写り方がどのように変わるのか」です。
焦点距離が短いほど背景が広く、被写体をダイナミックに写すことができ、焦点距離が長いほど背景が狭く被写体を際立たせて写すことができます。
被写体を同じサイズで撮影するには、広角側ほど近くから、望遠側ほど遠くから被写体を撮影する必要があります。
センサーサイズに注意
実は同じ焦点距離でもカメラのセンサーサイズによって写る範囲が変わってしまうので注意が必要です。
今まで紹介してきた写真は全てフルサイズのカメラで撮影したものです。APS-Cやマイクロフォーサーズを使っている方は「35mm換算」することで同様の画角で撮影することができます。
下の表にある倍率をかけてあげることで簡単に「35mm換算」をすることができます。
センサーサイズ | 35mm換算 倍率 | レンズの 焦点距離 | 換算後の 焦点距離 |
---|---|---|---|
フルサイズ | 1倍 (基準) | 16mm | 16mm |
APS-C | 1.5倍 | 16mm | 24mm相当 |
APS-C (キャノン) | 1.6倍 | 16mm | 25.6mm相当 |
マイクロ フォーサーズ | 2倍 | 16mm | 32mm相当 |
まとめ
今回は、焦点距離について解説をしました。焦点距離が短いほど広い範囲を写すことができる広角のレンズとなり、逆に焦点距離が長くなるほど遠くのものを大きく写すことがきる望遠のレンズとなります。カメラやレンズを購入する際には必ずといっていいほど耳にする言葉なので、この機会に覚えておきましょう!
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